1年前の今頃、何をしていたのかなと手帳を開いてみたら

昨年11月に開催した10th anniversary concertのポスター＆CM撮影をしていました。

快晴の空に虹色の凧をあげて、全速力で走って。いっぱい笑って。

コンサートの成功に向けて、１日１日が濃厚に過ぎていた日々でした。

そして半年後のコンサートは、お陰様で

生涯忘れないだろう大盛況に終えることができました。

半年前のコンサートですが、もう何年も前のことのようです。

私の暮らす福井県は緊急事態宣言の解除となりました。

少しずつ見えてきた光も

決して差し込むような強い光ではなく

ヴェールに包まれた、まだ薄明かりです。

少しずつ日常に、と言いつつも

音楽業界、イベントの開催は秋以降だろうとも言われています。

２０２０年、コロナショックにより

これまでの生活、社会のシステムに新しい流れが生まれていますね。

自然界では、空気が生まれ替わり、水は澄んでいく・・

経済とは、グローバル化とは、豊かであることとは・・・

「人として生きていく」という本質を、

それぞれの中で見直し、見出す時なのではないかと思います。

積み上げてきたものが壊れるとき、また必ず新しい芽吹きがある。

どんな時も、より良い未来に向かうための今だと、信じています。

そして、１ヶ月前の今頃は、映像作品「サクラエール」への曲『春待つ春』を制作し

香港・ドイツ・名古屋・福井の仲間をつないでのリモート演奏を制作しました。

もう、どのSNSを開いてもそんな映像で溢れていて

少しでも音楽でつながり、少しでも聴いてもらいたい。

そんな思いで溢れています。

音楽にできることを模索し、発信するメッセージは皆素晴らしくて。

でも最初は新鮮だったものも、１ヶ月も経てば普通になって、

私達の感覚も、めまぐるしい速さで変化しています。

活動の世界が限られた今だからこそ、

みんな横並びにして、出来ていない自分に焦ってしまったり。

とりあえず、世の中の変化についていくのも大事だけど

本当に深めたい、伝えたいものは何だろう？と考えるのは

音楽という業種だけの話ではないかもしれません。

でもある意味、今は有り難くいろんなトライが許される時。

こんな時だからこそ、

待っていてくれる人に良いものを届けられるように。

そんな思いを大切に

自分に合うトライを探していきたいと思います。

準備ができたらお知らせしますね。

やっと少しおさまった波。

まだ、はしゃがず、騒がず、ゆっくりと

できること、続けましょうね。

どうか、よりよい明日を。