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「想いをつないで〜共生社会実現に向けて」映像公開&曲制作にあたって 2021.02.27

2021年も、あっと言う間に2ヶ月が経ちました。

 

数字的な推移やワクチン接種開始など、変化は感じつつも

まだまだ本来どおりの世の中はほど遠い気がしているこの頃。

 

生活、心情、考え方、いろんなものに格差を感じるようになってきたのは

人たちが会って感情を共有し合うことが出来ない日々がそうさせているのかもしれません。

 

私にもそろそろ、しっかり歌う場が必要かな、、、と思っています。

 

 

 

そんな中だからか、制作には一つ一つに想いを込めて向き合えています。

 

先日、福井市の障がい者芸術祭「心のバリアフリー音楽祭」にて発表した楽曲

福井市✕スロベニア共和国 オリパラ共生イメージソング

「On Your Marks」の制作にあたり

 

パラ選手の取材やスロベニア共和国の大使との対談などをまとめた映像コンテンツが公開となりました。

 

 

このお話を頂いたときは既に世の中は

「オリンピックは開催できるのか?」という議論にあふれていました。

 

SNSで「オリンピックなんていらない」「中止になればいい」など

たくさんの断片的な言葉を目にしていたし、

私自身、開催の方針について腑に落ちる答えは見つけられないまま、

同じような疑問を抱いていました。

 

今回の依頼は、オリパラを契機にホストタウン提携にある

福井市とスロベニア共和国の交流や、障がいスポーツをより広く知ってもらい、

そこから始まる共生社会を応援しようという目的であったことから
賛同し、制作させていただくことになったのですが、

 

実際にパラリンピックを目指す選手や

元アスリートの方と対談し、思いを聞くことで

スポーツというパワーの大きさにあらためて感動させられました。

 

 

印象に残ったのは、パラ水泳選手の

「水の中では”自由”を見つけられたという」力強い言葉。

 

その言葉は、

小学生の頃、居場所を見つけられず、音楽に救われていった自分の姿と重なりました。

 

やっと見つけた居場所、すりきれそうな思いの先に、その大きな大会がある。

心の支えにしている大会に向けて飛び交う断片的な言葉や世論に

アスリートたちは今、どんな思いでいるだろうか。

言葉足らずの言葉にどれだけ傷ついただろうか。

 

 

私達は多様性の中で、個が存在しています。


いろんな人がいるのが世の中で

自分にはできないことをしてくれる人がいるから、生きていられる。

 

スポーツ選手たちもそう。

 

自分に同じことは出来ないと思うから、感動し、応援し、共に泣けるのだと。

 

言葉を越えて、世代を越えて、

悔しさも、やりきった感動も分け与えてもらえる素晴らしいもの。

 

そこに、スポーツの本質があって

音楽もとても良く似ているなと感じました。

 

もし音楽メディアやアーティストのような職業的概念がなくなっても、世界から音楽は消えないだろうし

スポーツも、大きな大会や結果がなくても、スポーツが生む感動は変わらず

この世からなくなることはない。

 

 

心が動くこと、感動することがいかに、

生きる上で必要で、価値のあるものなのか、再確認した気がしました。

 

 

私も音楽を通して、心動かされながら、本当の自分でいられる生き方を全うしたい。

 

そして、誰かのそんな生き方を、共に応援したいと思います。

 

そんな気持ちが、共生と言われる社会のスタートラインなのかもと。

 

「On Your Marks」

 

こんな時代だからこそ、

それぞれの目標を、共に讃え、未来へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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